住宅浸水50戸など被害報告 幕別町議会
【幕別】定例会は7日に再開し、冒頭、飯田晴義町長が台風10号の被害状況について報告した。6日現在で住宅の浸水が床上34戸、床下を合わせると50戸、事務所や工場、店舗、未確認の部分を含めるとさらに増えるとした。
農作物では豆類が55ヘクタール、ジャガイモ52・9ヘクタール、ビート48・7ヘクタール、タマネギ25・9ヘクタール、レタスやキャベツなどの野菜が21・1ヘクタール、飼料用トウモロコシの倒伏が21・1ヘクタールとした。
農業施設では明きょ排水路30カ所が土砂に埋まったり、のり面が崩れたりした他、町営南勢牧場の管理用道路が沢水で25メートルにわたり崩落。土木関係では現在も町道5路線が通行止めとなっているとした。
浸水は「上流域で河川の増水に加え、猿別水門の不具合で、ゲート操作に遅れが生じ、その間に増水した猿別川の流水が旧途別川に逆流したことにより、被害が拡大した」と説明。被害の全体像について「把握には、なお時間を要する。浸水による家財などの廃棄や住宅の消毒など、被災者に対する災害支援も含め、早急に復旧を進めていく」とした。(眞尾敦)