サクラ“満開” ナイター白熱
帯広市の単独開催が9年目を迎えたばんえい十勝が18日午後、市内の帯広競馬場で開幕した。前年度に続き、開幕初日にナイター開催を実施するなど、競馬場は多くの親子連れらでにぎわった。
午後1時の開門とともに勝負服の騎手と着ぐるみのリッキーが来場者を迎え、先着300人に「ばん馬パン」を手渡した。
同2時40分からの今季初レースの発走前、米沢則寿市長は「ファンと関係者に支えられて9年目を迎えることができた。多くのお客さまに来てもらえるよう頑張ります」とあいさつ。
第1レースからコースは来場者の声援に包まれ、カメラ片手に競走馬と並走するファンの姿が見られた。家族4人で訪れた中札内小2年の東原稜君(7)は「思っていたよりスピードを感じられた。馬の力強さも楽しめた」と話した。
この日の馬券発売額は前年初日比8・1%減の7186万5800円。入場者数は同714人減の1917人だった。
(大木祐介)
点灯式に歓声
新イルミネーションの点灯式は、午後6時半にコース前で行われた。
池田高校吹奏楽部員12人による「ダンス&プレイ(ダンプレ)」に合わせ、スイッチャーを載せたミルキー号が電飾を輝かせて入場した。
式に臨んだのは、田中敬二副市長や楽天の木村美樹ドリーム事業長(競馬モール社長)、デザイン案を考えたチームウメモトの梅本幸貴さん、熊木佑斗さん(帯広コア専門学校3年)、帯広の光井祐子さん(38)、瑛音(えいと)君(7)=稲田小1年=親子ら9人。
点灯スイッチを押すとコース上にサクラをかたどった色鮮やかなイルミネーションが輝き、来場者から歓声が上がった。梅本さんは「イメージしていた以上の美しさにびっくりした」、この日が誕生日の瑛音君は「いい記念になった。とてもきれいだったので、お母さんに写真を頼んだ」と喜んだ。競馬モールの新名貴之取締役は「多くの人々が足を運ぶ観光拠点になるとうれしい」と喜びを語った。
イルミネーションは季節ごとにデザインが変わる。
ニンジンどうぞ
競馬場内のふれあい動物園もリニューアルされた。先着100人の子供にニンジンが配られ、子供たちは馬やウサギなどに与えていた=写真。乗馬エリア内でばんえい騎手による餅まきも行われ、子供に1000個、大人に3000個の餅がまかれた。
市内の前田莉奈ちゃん(5)は「ニンジンはウサギにあげた。餅まきも楽しかった」と笑顔だった。
◆ばんえい競馬について
・ばんえい十勝(PC版)-公式ホームページ
・ばんえい十勝(SP版)-公式ホームページ
・ばんえい十勝劇場-WEB TOKACHI