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大樹で“缶サット”実験 小型人工衛星 来月 開発の「空庵」が実施

【大樹】小型人工衛星の開発などを手掛ける有限会社「空庵」(本社兵庫、丸川智子社長)は、東海大学学生ロケットプロジェクト(神奈川、代表・遠山文雄教授)と連携して開発した超小型人工衛星キット「CANSAT(カンサット)」の打ち上げ実験を3月1日から大樹町で初めて行う。カンサットは飛行時のデータ収集、地上との交信機能などを備え、実験は宇宙工学を専攻する学生の実践学習に位置付けられる。宇宙工学を身近に感じてもらうため、見学会も視野に入れている。
実験は1日から9日まで大樹町多目的航空公園で行い、打ち上げ実験は4日から7日にかけて実施。カンサットはジュース缶サイズの衛星。空庵は昨年、工学的知識が少なくても比較的容易に組み立てられる設計を施し、一般向けに製品化した。大型衛星を開発する際に必要な基礎的機能が整備されており、打ち上げてから落下するまでに多岐にわたるデータを収集できる。
大気中の湿度計測など空気中のさまざまな情報の収集、カメラを搭載しての動画撮影、GPS(全地球測位システム)機能の搭載も可能。
今回は同プロジェクトが打ち上げる自作ハイブリッドロケット2基にそれぞれ3機のカンサットを付属し、地上800メートルに到達後、放出。その後、落下時にデータ収集に着手する。ハイブリッドロケットに関するデータ収集も行う。
空庵はカンサットが一般の人が宇宙工学の門をたたくきっかけになると期待、同プロジェクトの水田奈菜子さんも「地元住民に実験を見学してもらえるよう調整したい」と話している。
空庵は昨年3月に設立、丸川社長は小型人工衛星「まいど1号」を開発する「東大阪宇宙開発協同組合」の広報も務める。同プロジェクトは東海大工学部を中心とした学生で組織され、ハイブリッドロケットの開発などを手掛けている。
(丸山一樹)

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