アルコール依存症の怖さ伝える 元TOKIOの山口さんが清水で講演
【清水】アイドルグループ「TOKIO」の元メンバー山口達也さん(53)が自身のアルコール依存症の経験について語る「山口達也講演会 アルコール依存症とともに生きる」が22日、清水町内の真浄寺(永田弘彰住職)で開かれた。
同寺が主催し、120人が来場した。山口さんは、アルコール依存症が脳のコントロール障害で、克服するには一生アルコールを飲んではいけないことを話し、自身のこれまでの酒の飲み方も説明した。
すべての始まりは不安だったと話し、「自分はダメだ、もっと頑張らなきゃと、それが毎日の酒につながっていった。休んだら他の人たちがもっと前に行ってしまうのではと、仕事を休めなくなった。それでも仕事が無いときは気を失うまで酒を飲んだ」と打ち明けた。
帯広市から訪れた島部智輝さん(44)は「依存症に関する考え方が変わった。一人だけでは治療が難しいと感じた」と話していた。永田住職は「これだけたくさんの方に過去の過ち、弱みを話すのは非常に勇気のいること。勇気をもらった方、考えさせられた方もいるのでは」と語った。(那須野唯通信員)