コロナ禍の世界旅つづる 文筆家の姉との対談本発行 音更のクリエーター佐々木さん
【音更】音更町在住のクリエーター佐々木めばえさん(29)が6日、芽室町在住の文筆家で姉の佐々木ののかさん(34)の執筆協力で対談本「Dialogue with my sister~コロナ禍の世界を旅した物語について~」を発行した。めばえさんは「(新型コロナウイルスの)パンデミック下の世界を旅する中で得た自分の実感にうそをつかず、本にすることで過去を完了させ、次の人生の一歩を踏み出したかった」と話している。(内形勝也)
本書はA6判(文庫本サイズ)、104ページ。印刷は「ちょ古っ都製本工房」(京都市、鳥居実代表)に依頼。1冊2000円でインターネット通販やイベント会場などで販売する。
めばえさんは1996年音更町生まれ。町内在住のケアストレスカウンセラーの佐々木祥子さん(60)の三女。音更緑陽台小、音更共栄中、帯広柏葉高、千葉大教育学部特別支援教育教員養成課程を卒業。大学在学中に米国で自閉症の子どもたちのキャンプにボランティアで参加し、活動を通して培った感覚に基づき絵を描き始めた。
大学卒業後、コロナ禍の中、創作活動の一環で2020年11月から2年7カ月にわたってメキシコ、グアテマラなど8カ国に滞在し、「The forest of life(生命の森)」というタイトルの縦1・1メートル、横1・6メートルの油彩画を手掛けた。
日本と違う世界
創作活動で外国を駆け回り、コロナ禍の中で生きる人たちの姿を目の当たりにした。帰国後に、外国で見てきた現実と、生まれ育った日本の多くの人が見ている世界とのギャップを感じ、強いカルチャーショックを覚えたことなどが本書につづられている。
執筆に協力したののかさんは、90年音更町生まれ。祥子さんの長女で、音更緑陽台小、音更共栄中、帯広柏葉高、筑波大国際総合学類を卒業し、文筆家として活動。対談本を発行するに当たって、めばえさんの対談相手を務めた。ののかさんは「妹と対談する中で自分自身の感覚や考えと重なる部分の多さに驚かされた」と相好を崩す。
25日にイベント
25日午前11時半から午後7時まで、対談本の発行記念イベントを帯広市内の「中一(ナカイチ)」(西3南1)で開く。入場無料。作品展示や物販のほか、メイン企画は、めばえさんとののかさんの姉妹トークイベント(2部構成)で、第1部は午後2時から、第2部は午後3時から、各部30分間の予定。
本書の購入フォームまたは記念イベントでも販売する。問い合わせは、佐々木めばえさん(090・9522・5157)へ。