サツマイモのような味わいの「甘熟メークイン」 野菜ソムリエサミットで最高金賞
とかち井上農場(帯広市桜木町)が生産するジャガイモ「雪蔵甘熟メークイン二冬越(ふたふゆごし)」が、11月の野菜ソムリエサミット(日本野菜ソムリエ協会主催)の青果物部門で最高金賞を受賞した。農場代表の井上慎也さん(48)は、「雪蔵熟成を始めて10年の節目。最高の評価をいただき、非常にうれしい」と話している。(能勢雄太郎)
同農場は46ヘクタールで小麦、ジャガイモ、大豆を生産。2014年に雪蔵貯蔵庫を導入し、越冬・熟成ジャガイモの生産を開始した。現在は「一冬越し」(6カ月以上)と「二冬越し」(18カ月以上)を合わせて約110トンを貯蔵、東京、札幌など都市部の飲食店やスーパーに出荷するほかECサイトで販売している。
「二冬越し」は熟成期間が長く、その分、糖度は12度とサツマイモのような味わい。評価員から「驚くべき甘さ」などと高い評価を受けた。同商品は昨年12月のサミットで金賞を受賞しており、わずか1年で最高位に駆け上がった。
井上さんは「野菜のプロから最高の評価を受けて自信になった。今後も栽培技術の向上に取り組み、長期熟成に耐えられる強いイモづくりを心掛けたい」と話している。
野菜ソムリエサミットは野菜・果物と農産加工品の品評会(毎月開催)。味覚と表現力のテストで一定基準を満たした10人が評価員を務め、10点満点のうち平均点7点以上で銀賞、同8点以上で金賞、同9点以上で最高金賞となる。
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