「埋もれタヌキ」に落ち葉の贈り物、帯広YEGが収集協力 おびひろ動物園
おびひろ動物園は4日、夏季開園最終日を迎え、冬季開園が始まる12月1日までは休園となる。夏季開園終盤となった10月27日、同園の秋の風物詩“埋もれタヌキ”の落ち葉集めに一役買おうと、帯広商工会議所青年部(YEG、川田太紀会長)が来園。集められた色鮮やかな落ち葉に、エゾタヌキは早速、興味を示していた。(北村里沙)
帯広YEGが今年度取り組む、地域との関係を強化する「未来づくり研究プロジェクト」の一環で行った。子どもとよく来園するというプロジェクトリーダーの河瀬喜裕さん(43)が園にボランティア実施を申し入れ、飼育展示係でエゾタヌキ担当の中山大志さんが落ち葉集めを提案した。
落ち葉の投入は、タヌキが餌を探す「探索行動」を引き出す狙いで2019年から行い、落ち葉に埋もれるタヌキの愛らしい姿が楽しめる。
この日は子どもたち8人を含め22人が集まり、新キリン館近くのモミジの木の下で、1時間ほどかけてコンテナ約10箱分を集めた。落ち葉は獣舎に敷き詰められ、参加者はタヌキの愛らしい動きを観察した。河瀬さんは「子どもたちが楽しそうにしていて、とてもよかった」と話した。
最終日無料開放 馬の駄載実演も
おびひろ動物園は、夏季開園最終日の4日、入園無料で一般開放される。開園時間は午前9時半~午後4時。馬ふれあい舎前では、午後0時半からと同1時半から、芽室町の牧場「D-base」(中村三保子代表)が馬の背に荷をくくりつける「駄載(だんづけ)」の実演を行う。