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本別署管内3町、交通安全の願いつなぐ 高校生らがたすきリレー、各町で啓発も

黄色いたすきをかけて走り、町民やドライバーらに交通安全を訴える本別高校生ら

 【本別・足寄・陸別】秋の全国交通安全運動期間(21~30日)に先立ち、本別署管内3町で「たすきリレー」(本別地区交通安全協会主催)が20日に行われた。本別町内で、本別高校生が町内約5キロを走って交通安全を訴えた後、たすきは車に乗せられ、事故防止の誓いを足寄、陸別へとつないだ。(北雅貴)

野球部員ら5キロ
 たすきリレーは1995年から実施している。同署管内3町の町民に対し、交通安全の意識を高め、事故防止の徹底を図ることを狙いとしている。

 本別町内の同署駐車場で行われた出発式には約50人が参加。本別地区交通安全協会の佐藤貢会長が「悲惨な事故が起きないように交通安全活動を強化し、積極的かつ効果的に展開していく」と決意表明した。佐々木基裕本別町長が祝辞。佐藤充昭署長は「日没が早まり、帰宅や買い物が薄暮時間になる。十勝は秋の行楽と農作物の輸送繁忙期が重なる。事故発生が懸念されるため、抑止対策に努めたい」とあいさつした。

 参加者は国道242号沿いに移動し、黄色い旗を持ってドライバーに安全運転を呼び掛ける旗の波運動を実施。並行して、本別高校の野球部とバドミントン部の計13人と同署員が、十勝機動警察隊員の白バイ先導の元、6区間約5キロを走った。

 秋季高校野球十勝支部予選の初戦を24日に控える野球部の石川凛太郎主将(2年)は「本別での交通事故が一つでも減るとうれしい」と話した。マネジャーの平手咲耶さん(同)は「早く暗くなるので、しっかりとライトを点灯して走行してほしい」と訴えた。

 町民らにPRするだけではなく、高校生自身も気持ちを新たにした。バドミントン部の矢藤秋穂さん(同)は「自分も交通安全に気を付けながら歩いたり自転車に乗ったりしたい」と振り返った。

 たすきはその後、足寄、陸別と渡り、各町でセレモニーや旗の波運動が行われた。

 例年は各町で啓発活動を行った後に車でたすきを運び、昨年は初めて約50キロを署員や町長らが走破してつないだ。同署管内では7月に足寄、8月に本別で死亡交通事故が発生している。

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