五輪レフェリー務めた桑井さんの笛、忠類中で響く タグラグビーで交流
【幕別】幕別忠類中学校(松本勝弘校長、生徒36人)で13日、パリ五輪のラグビー7人制女子でレフェリーを務めた、町出身の桑井亜乃さんを招いたタグラグビーの授業が行われた。桑井さんが審判を務めプレーを指導する中、生徒はトライを目指して体育館を駆けた。(吉原慧)
町内の子どもたちと町出身スポーツ選手の交流を通し、スポーツへの興味・関心を深めることを目的とした「アスリートと創るオリンピアンの町創生事業」の一環。桑井さんは、ラグビー7人制で2016年のリオ五輪に選手として出場。パリ五輪で、世界のラグビー界で初めて、選手、レフェリーの両方で五輪出場を果たした。
この日は全学年の生徒31人が参加。桑井さんとパス回しなどを練習した後、4人チームに分かれて試合を行った。
審判を務めた桑井さんは、「(ボールを持ったら)タグを取られることを恐れず、ゴール目指して前に走って。守備側は、声を掛け合って複数人で挟んでタグを狙って」とアドバイス。左右に切り替えしてディフェンスを振り切ったり、懸命に手を伸ばしてタグをつかんだりと、熱いゲームが繰り広げられた。
3年の齋藤優輝さん(14)は「前へ走ることは(タグを取られる)怖さもあったが、桑井さんのアドバイスの通りチャレンジできた。楽しかった」と話した。
最後は質問コーナーで桑井さんと交流を深めた。「やり切れたと思うことは」との生徒の質問に、桑井さんは「パリ五輪のレフェリーは目標を達成してやり切れた。また、目標には届かなくても、『過程はやり切れた』と思えた経験もある」と答えた。
五輪レフェリー務めた桑井さんの笛、忠類中で響く タグラグビーで交流