障害者らモデルに「パラコレ」 オビヒロホコテン 今季最終日もにぎわい
今季最後の帯広まちなか歩行者天国(オビヒロホコテン、実行委主催)が8日、帯広市内の平原通などで開かれた。障害者や高齢者によるファッションショー「パラコレクション(パラコレ)」のほか、音楽ライブやダンスといった市民による発表、高校生企画のゲームイベントなどが行われ、最終日も多彩な催しでにぎわいを見せた。
パラコレは午前11時から、広小路をランウエーに見立てて行われた。車いす利用者2人と介護認定を受けている高齢者4人がモデルとなり、沿道の観客の間を和服姿で行き交った。初参加の渡邉一子さん(89)は「すごく楽しかった。ありがとう」と観客の拍手に感謝した。
ショーの最後には、出演者が「スーパーの一番上の棚が届かなくて困っている」「(コロナ禍による改装で)個室が増えて車いすで入れる店が少なくなった」など、普段抱えている生活上の悩みなどを観客と共有した。
そのほか、子ども店長体験やジャズライブなども行われた。午後2時50分からは、毎年恒例の帯広若鳶(とび)会による「ホコテン締め」が披露され、閉幕した。
今年のホコテンは6月16日に開幕し、全12回開催。「Slow and Easy(スロー・アンド・イージー)」をテーマに、ゆったりとしたホコテンを目指して日曜日の街中を彩ってきた。実行委員会の杉山輝子副委員長は「子どもをはじめ、たくさんの来場者にさまざまな体験を楽しんでもらえた。今年は運営ボランティアの数も多く、和気あいあいとした雰囲気で開催できた」と振り返った。(児玉未知佳)