甲子園1勝を目標に 白樺学園高野球部新チームが本格始動
高校野球の第106回全国選手権大会(阪神甲子園球場)に出場し、1回戦(11日)で創成館(長崎)に0-1で惜しくも敗れた白樺学園は16日、新チームが本格始動した。3年生10人が引退し、1、2年生選手46人から新主将候補に選ばれた大西遥斗(2年)は「これまでは甲子園出場が目標だったが、新チームでは甲子園1勝を目指す」と意欲を新たにしている。
聖地での躍動から5日が経過した16日午前8時ごろ、同校グラウンドで練習が始まり、大きな声が響いた。
白樺学園ナインは12日に帰勝。同日夜に選手間で大西を主将候補と決めた。亀田直紀監督は「選手の自発的な動きを見て、主将と副主将2、3人を8月中に決めたい」とする。新チームについては「守備主体のチームづくりは変わらないが、全国を経験し、フィジカルや技術、大舞台での落ち着きなどで差を感じたはず。勝つために全ての面でレベルアップしたい」と話した。
甲子園では2年生6人がプレー。4番を務めた大西は「2年生主体で戦い、大きな経験を得た。主力以外の選手も力を付け、チーム全体を底上げしたい」。外野を守っていた大西は新チームで捕手を務める予定。「3年生が抜け、自分が投手のリードや守備陣のまとめ役を担いたい」と決意する。
17日からの札幌遠征では立命館慶祥などとの練習試合を予定。実戦練習を多く取り入れ、9月21日に始まる秋季道大会十勝支部予選を見据える。甲子園で中堅を守った川島陽琉(2年)は痛めていた右膝がMRI検査で後十字靱帯(じんたい)損傷と判明。全治1カ月ほどで「秋大会に間に合わせたい」と話した。
これまでは練習の最後に「甲子園に行くぞ!」と声を上げていた選手たち。大西は「新チームでは『甲子園で勝つぞ!』にします」と力を込めた。(松村智裕)