帯農高校生考案のパン商品化 未利用資源で育てた豚肉使用 ボヌールマスヤで来月7日まで販売
帯広農業高校の生徒がエコフィード(食品製造副産物などを利用し製造した飼料)で育てた黒豚を使用したパンが、7日まで帯広市内のボヌールマスヤ(西17南3)で販売されている。6月29日には、3年生5人が店頭に立ち商品をPRした。(菊地青葉)
商品は「帯農高の黒豚ベーコンタコス」(340円)と「帯農高の黒豚ベーコンマヨデニッシュ」(300円)の2種類。同店で廃棄される食パンの耳を飼料として与えた黒豚を使用している。
同校「ECOnnecTON(エコネクトン)プロジェクト」の一環。酪農科学科養豚分会で未利用資源を活用した霜降り豚肉の生産を進め、食品科学科肉加工分会がベーコンに加工した。満寿屋商店(帯広)は、提案された6案のうち2案を採用し商品化した。
タコスはトマトやレタスを入れ、ヘルシーな一品に。デニッシュはコーンや枝豆など十勝産の食材をふんだんに使い、子どもから大人まで親しめるマヨネーズ味に仕上げた。
店頭でのPRには、養豚分会の5人が参加。手作りのポップや活動を紹介するポスターも展示した。分会長の北出航大さん(17)は「豚丼があるように、帯広は豚との関係が深い。この機会に養豚について知ってもらえたら」と話していた。
期間中は、平日各35~50個、土日曜各45~90個を限定販売している。