最後のヨーカドーと思い出づくり 地域挙げ「稲田まつり」
今月末で閉店するイトーヨーカドー帯広店の駐車場で15日、「稲田まつり」が開かれた。キッチンカーや縁日が並び、来場者は楽しい思い出とともにヨーカドーの姿を目に焼き付けた。
地域住民らでつくる稲田まつりプロジェクト委員会主催。過去2回は夏の盆時期に開催していたが、閉店を前に「最後に一緒にやりたい」と同店に申し入れ、前倒しで開催した。
午前11時に始まり、会場は家族連れらでにぎわった。クレープなどのキッチンカーや子ども向け縁日など計24店が出店。特設やぐら前では吹奏楽部の演奏やダンスパフォーマンスなどが披露され、地域を挙げてのはなむけイベントとなった。午後5時半からは盆おどりも行われた。
稲田地区に住む丁野杏奈さん(39)は、「閉店は寂しいが、今日はとてもにぎやかで、楽しい思い出がつくれた」と笑顔。笠井哲郎店長は「ここまで盛大な閉店イベントを企画してくれる地域はないと思う」と感謝すると同時に、来年度以降の継続開催に期待を寄せていた。(児玉未知佳)
最後のヨーカドーと思い出づくり 地域挙げ「稲田まつり」