帯大谷高全道V、全国へ! フットサル道U17選手権・全日本U18選手権道代表決定戦
フットサルの第35回全道U17選手権大会兼第11回全日本U18選手権大会道代表決定戦(10、11日・江別市の道立野幌総合運動公園総合体育館ほか、道サッカー協会など主催)で、帯大谷高が優勝を遂げ、全国大会(8月・静岡県)への切符をつかんだ。2013年にキングカップU-18トーナメント全国フットサル大会で3位入賞を果たした皆上弦輝コーチ(当時2年)らのチーム以来、フットサル競技で11年ぶりの全道制覇。全国の頂点を見据える選手らは、サッカーの成長にもつなげようと意気込んでいる。(新井拓海)
準決勝、決勝共にPK戦勝利で粘り勝つ
1年越しで雪辱を果たした。昨年のチームは3位にとどまり、2位以上に与えられる全国大会の出場権を逃した。長岡大地主将(2年)は「先輩たちは全国に一歩届かず、今回はどうにか全国に行きたいと臨んでいた。全国出場プラス優勝で終えて自信になった」。
粘り勝った。紋別高との準決勝、旭川実高との決勝といずれもPK戦を制した。決勝は0-2から猛追。前半終盤に長岡主将がミドルシュートをゴールに突き刺して反撃を開始し、後半に藤井舜(同)が追加点。1点を奪い返されたが、もう1人の主将である山口大輝(同)のフリーキックでの同点弾が、PK戦への道を開いた。
ただ、今回の優勝に浮かれない。山口主将は「ここで満足はできない。良い結果だったことには区切りをつけ、サッカーでの成長に向け、残された冬の期間をさらに頑張りたい」と力を込める。サッカーよりコートが狭く、わずかなミスが命取りになりうるフットサル。大会を通して磨きがかかった、球を受けて蹴るの基本技術を、確実にサッカーへつなげていく。
全国大会の期間中、現地でサッカーの練習試合も計画されている。本州で、力を伸ばす機会が増えたことを山口主将は喜び、「サッカーに直結してくる。すごく大きな影響がある大会になった」。まずはフットサルでの全国制覇へ。8月には同校の人工芝グラウンドも完成する。両競技の相乗効果と充実の環境で、帯大谷高が実力を高めていく。
<帯大谷高名簿>
▽監督=成田友行
▽コーチ=皆上弦輝、河江将司、山加孝彦
▽選手=若井仁希、長岡大地、野々村海玖空、柴田陵太郎、丸田大輔、高山琢爾、伊藤奨晟、脇坂太詞、藤井舜、山口大輝、北野翔汰、櫻井翔哉、黒田涼成、山本大暉、伊藤巧翔、永峯遥斗、河瀬樹哉、森恭哉、渡部翼
(十勝の高校分)
◇予選ラウンド
▽Aブロック
(1)旭実FC(2勝1分)
(2)釧路北陽高A(1勝1敗1分、得失点差1)
(3)札幌英藍高A(1勝1敗1分、0)
(4)芽室高(2敗1分)
▽Dブロック
(1)函館大谷高A(2勝1分)
(2)旭川龍谷高(1勝1敗1分)
(3)札幌山の手高(1勝2敗)
(4)帯柏葉高(1勝2敗)
▽Eブロック
(1)帯大谷高(2勝1分)
(2)北広島高(1勝1敗1分)
(3)網走南ケ丘高(1勝2敗)
(4)道科学大高A(1敗2分)
※各ブロック内で勝敗数が並んだ場合、当該チームの対戦成績、得失点差の優先順で順位を決定
◇決勝ラウンド
▽1回戦
帯大谷高 4-1 岩見沢緑陵高
▽準決勝
帯大谷高 4-4 PK 4-3 紋別高
▽決勝
帯大谷高 3-3 PK 7-6 旭川実高