羽毛に星のような・・・帯広川河川敷にホシガラス飛来 市内の玉井さん撮影
帯広市内の野鳥愛好家、玉井孝明さん(75)が、市東10南2の帯広川下水終末処理場に近い河川敷で、「ホシガラス」の撮影に成功した。日本野鳥の会十勝支部(室瀬秋宏支部長)によると、「ホシガラスは通常、山にいるので帯広市街地への飛来は珍しい」という。
玉井さんは7年ほど前から趣味で野鳥を撮影しており、これまで約170種類の鳥を観察してきた。
13日午後1時ごろ、散歩がてら鳥を探していたところ、同処理場北東の河川敷で、マツの木から地面に降りてきた1羽のホシガラスを発見。「見かけない鳥だな」と思った玉井さんは、持参していた愛用のカメラでシャッターを切った。その後、帰宅し、図鑑で調べたところホシガラスだと判明した。
同支部によると、ホシガラスという名前は黒い体(羽毛)の中に白い斑点があることから、それを「星」に見立てたことに由来する。九州以北の亜高山帯から高山帯で繁殖し、秋から冬にかけて平地に飛来することがあり、過去には浦幌町や豊頃町の海岸線付近でも観察された。
玉井さんはホシガラスの撮影は初めてで、「30センチほどで小さく、かわいかった」と喜ぶ。また、「これを機に今年はよりきれいな鳥の写真を撮れたらいい」と新年の抱負を語っている。(山田夏航)