帯三条の川角さん準V、全国の765点から 高校生イラストコンテスト
季節をテーマにしたデジタルイラストのコンテスト「高校生イラストコンテスト2023」(日本工学院専門学校など主催)で、帯広三条高校美術部2年の川角晃平さん(16)が準グランプリに輝いた。全国の765点から選ばれ、川角さんは「まさか入るとは思っていなかった」と笑顔を見せている。
自宅で制作した作品「あの日」は、爽快感のある太陽の日差しと海、雲、ヒマワリといった夏の風物詩を描いた。
それぞれの人の記憶の中にある夏を想起させるような表現が評価された。カーブミラーには、少女が手を振る先の自分をさりげなく描いた。
川角さんは小学5年からデジタルイラストを楽しんできた。「後から色を大きく変えられ、印象が変わるので面白い」と話す。現在は美術部の部長で、2月の十勝高校生絵画展での2年連続最優秀賞を目指し、修学旅行で目にしたシカをモチーフにした油絵の制作に励んでいる。
同部顧問の村上陽一教諭は「油絵では質感を出せ、イラストではかわいらしい絵を描ける。道具も何でも使いこなし器用で柔軟」と評価。川角さんは「将来はイラストレーターやゲームの宣伝の絵などの仕事ができれば」と先を見据えた。(高井翔太)