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藤丸再生へまずは歳暮 ロゴ入り「とかち小箱」3日から、ヤマトで予約受け付け

藤丸のロゴを印刷した専用箱を持ち、歳暮復活をアピールする村松社長と鈴木道東主管支店長(右から)

 1月末で閉店した百貨店・藤丸の再建を担う藤丸株式会社(新藤丸、帯広市、村松一樹社長)は31日、新藤丸営業再開に向けた第1弾として、お歳暮販売を11月3日から再開すると発表した。旧藤丸時代の人気ギフト「とかち小箱」が主軸で、ヤマト運輸の道東地区全30営業所で予約を受け付けるなどの販売体制を構築した。

 とかち小箱は管内メーカーの人気商品をセレクトしたギフトで「一番人気の商品」(村松社長)。今回は六花亭や柳月の各セットなど5社5品入りの「スイーツ」と、トヨニシファームのパスタセットなど4社6品入りの「ミックス」の2種。価格は各5240円。

 小箱のパッケージは、藤丸の包装紙柄の専用箱を新たに製作。SDGsの観点から過剰包装を軽減するのが狙い。そのほか、あすなろファーミング(清水)やいけだワイン城など管内14社51商品の産直・単体商品を、歳暮用として取り扱う(会社ごとの包装紙などで対応)。小箱も含め全品、包装紙をモチーフとした村松社長名のあいさつ文を同封する。

 販売は11月3日に開設する新藤丸のECサイトのほか、旧藤丸外商部長に営業の協力を仰ぐ。連携するヤマト運輸道東主管支店は各営業所に特設カウンターを設け、商品カタログを設置、受注と決済(現金のみ)、全国配送を担う。小箱の販売目標は旧藤丸時代の1500セットとし、歳暮商品の受け付けは12月11日まで。

 この日は村松社長と、ヤマト運輸の鈴木庸介・道東主管支店長、新藤丸の山川知恵顧問が帯広経済センタービルで会見。村松氏は「店舗の営業再開は早ければ2025年秋に変更はない。ギフトの通年販売の早期実現も目指す」と力説、鈴木氏は「地域貢献、まちなか活性化に取り組む(新藤丸の)思いに共感し、連携を受けた。今回を縁に館内物流協力の可能性も模索したい」とした。(佐藤いづみ)

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