帯緑陽強豪相手に大健闘、道大谷室蘭の十勝勢活躍 サッカー全国高校選手権道大会第2日
【厚真】サッカーの第102回全国高校選手権大会道大会(道サッカー協会など主催)の第2日は22日、胆振管内厚真町の浜厚真野原公園などで2回戦の7試合を行った。帯緑陽は堅い守りで前半を0-0で折り返したが後半に2失点し、道大谷室蘭に0-2で敗れて8強入りを逃した。道大谷室蘭にはいずれも下音更中出のFW高岡颯太(3年)、FW水口捺貴(2年)、GK高砂拓磨(同)らが所属して勝利に貢献した。(新井拓海)
▽2回戦
道大谷室蘭 2(0-0 2-0)0 帯緑陽
▽得点者
【道】
(1)高橋(後半17分)
(2)水口(同22分)
帯緑陽は強豪の道大谷室蘭を相手に守備的布陣を敷いて互角な戦いを演じた。
わずかな好機を狙い続け、前半は無失点を貫いた。後半に2失点したが、各選手の球際の強さや空中戦に確かな手応えがあり、八十嶋陽輔主将(3年)は「全員がしっかり守り切れていた」と胸を張った。
今回の組み合わせが決まってから道大谷室蘭対策で、守り重視の戦い方をつくり上げることに着手した。それまで攻めて勝つサッカーをしてきたチームにとって当初はなじまず、選手内では本来の戦い方に戻そうという声も上がったが、「一人ひとりが理解を深めていった」(八十嶋主将)。大会前の帯北との練習試合では攻守両面の戦い方をそれぞれ機能させ、チームは自信を得ていた。
強豪に屈したが、今大会で2回戦進出を果たした公立校は帯緑陽のみと、確かな爪痕を残した。
ブロックリーグ道東1部を2位としたことで、現チームで臨むプリンスリーグ北海道への11月の参入戦が残る。八十嶋主将は「チームは良い状況。この気持ちのまま、さらにレベルアップしたい」と、気合を入れ直した。
水口、高岡、高砂 十勝勢勝利に貢献 道大谷室蘭
道大谷室蘭は下音更中出の十勝勢が勝利に貢献した。1点をリードして迎えた後半22分にFW水口捺貴(2年)が2点目を決め、「相手の守備が硬かったが、後半は自分たちのサッカーができた」。
同じくFWの高岡颯太(3年)は決定力を欠いたことを悔いながらも、「サッカー人生で最後の大会。チームとして全国出場を目指している。(23日の準々決勝の)札幌創成戦では、決めるべきところで決める」と意気込んだ。
GK高砂拓磨(2年)は出場機会はなかったが、自分の立場に置き換えて試合展開を見詰め、「今の自分に足りない部分を補い、改善している。チームとして全国に行く」と話した。