観光向けにレンタサイクル、バスパック拡充 公共交通協「トカチケ」
十勝地域公共交通活性化協議会は9月下旬から、インターネット上で管内交通機関のチケットが購入できる観光客向けのウェブサイト「トカチケ」の充実を図っている。従来の路線バス乗り放題チケットに加え、レンタサイクルや日帰り路線バスパックのチケットも新たに買えるようにし、十勝での「行楽の秋」を一層楽しんでもらう考えだ。(松村智裕)
同協議会は十勝総合振興局や管内自治体、交通事業者で構成。同サイトは管外や海外の旅行者を対象に昨年12月5日からサービスを開始した。十勝バス(帯広)と北海道拓殖バス(音更)が販売する路線バス乗り放題チケット「ビジットトカチパス」の1日券や2日券を電子チケット化し、昨年度は129枚を販売した。
レンタサイクルは、交通環境まちづくりセンター(帯広)がJR帯広駅バスターミナルを拠点に行っている事業「とかっちゃ」で、1時間300円から各種自転車を貸し出している。トカチケはウェブ上から申し込みと決済ができる。
バス乗車券と観光地の入園券などがセットとなったバスパックは、真鍋庭園や十勝幕別温泉グランヴィリオホテル、幸福駅を目的地とした3種類。従来は帯広駅やとかち帯広空港でしか購入できなかった。
また、路線バス乗り放題チケットは、購入した時点から24時間や48時間の利用が可能に。一日単位ではなく、デジタルの利点を生かし、より効率的に利用できるようにした。
専用サイトはアプリのダウンロードなしで利用できる。事務局の同振興局地域政策課は「冬期間に向けて交通旅行商品を増やし、より便利なサイトにしたい」としている。