早まる日没、事故注意 あすから秋の交通安全運動 帯広署など出動式
秋の全国交通安全運動(21~30日)に先立ち、帯広署(工藤博光署長)と十勝機動警察隊(三浦大輔隊長)は20日、帯広市内のよつ葉アリーナ十勝の駐車場で出動式を開いた。
今回の重点目標は、▽子どもと高齢者をはじめとする歩行者の安全の確保▽夕暮れ時と夜間の交通事故防止および飲酒運転等の根絶▽自転車のヘルメット着用と交通ルール順守の徹底-など4項目。
出動式には、一日警察署長を委嘱された帯広署交通安全アドバイザーでNHK帯広放送局アナウンサーの野原梨沙さん(25)や、芳賀是則十勝総合振興局長などが出席。野原さんが「日没が早まり帰宅時間帯に事故が多く発生するので、歩行者や自転車への安全指導をしていただきたい」などと訓示。同署交通1課の角田晴紀巡査長が「機動力を生かした取り締まりを展開し交通事故を抑止する」と決意を述べた。
式終了後、同署員と同隊員の計17人が白バイ2台、パトカー7台に乗り込みパトロールへ出発した。
十勝管内の交通事故は19日現在、人身事故が363件(前年同期比99件増)で、死者数は7人(1人増)、けが人は407人(123人増)といずれも前年同期を上回っている。同署の堺玄州交通1課長は「日没時、歩行者は反射材などを付けて見つけてもらう努力を、車両は歩行者を見つける努力を」と呼び掛けた。(北村里沙)