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還暦野球はつらつ、帯広シニアスターズが強豪・奈良マスターズを招待して試合 13―8勝利

対戦した帯広シニアスターズ(左、白・青色ユニホーム)と奈良マスターズ(右、赤・白色同)

 【幕別】60、70代の選手による還暦軟式野球の招待試合が17日、幕別運動公園野球場で行われた。帯広シニアスターズ(安田宝生監督・72歳、選手18人)が奈良県の強豪・奈良マスターズ(寺岡稔監督・79歳、同12)との試合に臨み、18日の敬老の日を前に、はつらつとした全力プレーを見せた。今季、2つの全道大会で好成績を収めている帯広シニアスターズが13-8で勝利し、来季に向けてさらに調子を上げた。(新井拓海)

奈良マスターズ
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帯広シニアスターズ   

【帯広シニアスターズ―奈良マスターズ】2回2死満塁から、渡部勝美の内野ゴロに三走・金正博が本塁へ滑り込むも憤死

帯広シニアスターズ、打力勢いづく「一生懸命戦えた」
 道内強豪の地位を固めるシーズンになった帯広シニアスターズが、13-8で奈良マスターズを破った。

 帯広シニアスターズは3-6で迎えた四回、4番打者の佐藤三舟(みふね・63)の適時打で逆転に成功。さらに指名打者の金(こん)正博(68)の適時二塁打で9-6と差を広げた。五回に打線はさらに勢い付き、一家(いっか)雅博(62)の2死からの内野安打を皮切りに、高橋靖博(63)の適時打、再び佐藤の適時二塁打、石山隆幸(同)の適時打などで、この回さらに4点を加えて相手を大きく突き放した。山田誠主将(67)は「せっかく来ていただいた奈良マスターズさんに『恥ずかしくない試合を』と試合をできた。ミスでの失点はあったが一生懸命戦えた」。

力投する帯広シニアスターズの先発春日井秀吉(中央)

 飛躍のシーズンになった。6月の道還暦選手権大会、今月の道選抜還暦大会でそれぞれ3位の好成績を収めた。選抜大会では、苫小牧シニア倶楽部との準決勝で0-1とされたが1点差の惜敗に、「来季に向けて弾みが付いた」と安田監督。奈良マスターズ戦では春日井秀吉(65)、野田悦功(よしのり、61)、一家と継投して層の厚さを見せつつ、投手陣の力とチームの打撃力のさらなる向上を図る。加えて「シーズンを戦い抜く体力づくりが大切」(安田監督)と、最重要課題も改めて胸に刻まれた。

 帯広シニアスターズは還暦チームと古希チームで、60歳から89歳までの約50人が所属。シーズン中は週4回の練習日も設け、新たな仲間も募っている。山田主将は「今季の負けは小差が多く、内容に満足できた。来季は若い人が入った活性化したチームで今季の成績を上回りたい」と、意気込んだ。

【帯広シニアスターズ―奈良マスターズ】2回2死満塁から、帯広シニアスターズの高橋靖博が右前適時打を放ち、三走・清水敏文と二走・渡部勝美が生還し、3―1とする

奈良マスターズ、監督同士の縁で帯広と対戦実現
 奈良マスターズの寺岡稔代表兼総監督は美唄市出身。代表理事を務める日本生涯還暦野球協会は、毎年11月に兵庫県の阪神甲子園球場で「おじいちゃんの甲子園大会」を主催し凖優勝もしている。今年で7回目を迎え、還暦と古希の部で計28チームが出場する。

 帯広シニアスターズも同大会への出場を検討するも、日程などの都合から断念していた。そこで、道内出身の寺岡代表と安田監督との縁から、奈良マスターズとの十勝での対戦が実現した。

 寺岡代表は「安田監督は本気でやっておられ、北海道のチームのレベルの高さを感じた。高齢社会で一番大切なのはスポーツ。今は、おじいちゃんと孫の甲子園大会も企画している」と話していた。

関連写真

  • 試合後、健闘をたたえ合う両チームの選手ら

    試合後、健闘をたたえ合う両チームの選手ら

  • 初回1死二塁で、帯広シニアスターズの高橋靖博のセンター返しに二走・一家雅博(中央)が本塁生還を狙うも憤死

    初回1死二塁で、帯広シニアスターズの高橋靖博のセンター返しに二走・一家雅博(中央)が本塁生還を狙うも憤死

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