帯広コア入学者1人に15万円 十勝歯科医師会
十勝歯科医師会(大滝達哉会長)は、帯広コア専門学校・歯科衛生士科への入学者1人に、支援金15万円を給付する「十勝歯科医師会地域密着型入学者支援制度(十勝枠)」を新設した。来年度入学者から適用される。歯科衛生士は全国的に不足していて、同会では「卒業後も、十勝管内で働く歯科衛生士の人材確保につなげたい」(大滝会長)としている。
高齢化や予防歯科への意識の高まりを受け、口腔(こうくう)ケアの専門家・歯科衛生士の需要が増える一方、現場では人材不足が問題となっている。十勝管内でも「根本的に、慢性的に人材が足りない」(同)といい、解決に向けた対応が急務となっていた。
同会は、帯広市内を中心とした歯科診療所・病院での臨床実習など、全面的に協力する同校へのサポートを強化。「地元で有能な人材を育成し続けている同校への入学者を、一人でも多く確保することで、管内の歯科医療で働く歯科衛生士が増えれば」(同)と、新たな給付制度を設けた。15万円は入学金の額に相当する。
給付された入学者は「卒業後、十勝管内の同会会員の歯科医院に3年以上勤務すること」が条件。来春卒業する道内外の高校3年生が対象。同校に入学しない場合は給付されない。
申し込み締め切りは8月末。選考面接は9月9日に行い、合格内定者には郵送で通知する。同会では「医療に興味がある高校生が、歯科で働くためのきっかけづくりになれば」とする。
問い合わせは同会事務局(0155・25・2172)へ。(松岡秀宜)