春に目立つ「ポットホール」 タイヤパンクに注意
アスファルト舗装の道路の表面に発生するくぼみや穴。「ポットホール」と呼ばれるこの現象は、路面の雪解けが始まる2月以降、各道路管理者が補修作業を進めているが、今春も散見されている。自動車や自転車のタイヤのパンクの原因になる恐れもあり、慎重な運転が求められる。
ポットホールは、路面のひび割れに雪解け水が浸透し、その水が気温変化で凍結融解して膨張と収縮を繰り返し、さらに車の荷重が加わることなどにより発生するとされる。
市道を管理する帯広市道路維持課では、3月中旬から下旬まで集中的にパトロールして必要な箇所の補修を実施し、4月以降も随時対応。国道・道道でも各管理者が補修を行っている。
損傷の程度や範囲が異なるため個数では把握していないが、例年並みの発生状況とみられている。一方、ロードサービスを行う日本自動車連盟(JAF)帯広支部によると、4月に対応したタイヤのパンクの件数は前年同月より2割以上多かった。
パンクは、穴やくぼみに落ちている金属片などが刺さることも要因の一つになっている。走行中にポットホールがあった場合の対応として、同支部は「無理のない範囲で回避するか、スピードを落として衝撃を少なくするように」とアドバイスする。(大海雪乃)