学園通4車線化工事が完了 混雑・安全対策を強化
道路の混雑緩和を目的に帯広市が整備を進めてきた市道「学園通」の北斗病院(稲田町基線)-帯広農業高校正門前(稲田町西1線)間(540メートル)の4車線拡幅工事が17日までに完了し、全線が開通した。(大海雪乃)
道路周辺は医療機関や教育機関が立地し、通学路にもなっている。同区間はこれまで2車線(片側1車線)で、前後が4車線化されていることから合流の危険と混雑の解消が課題だった。
工事で4車線となり、新たに道路南側の歩道と中央分離帯を整備することで安全対策も強化した。幅員は18メートルから24・6メートル~27・8メートルに拡幅。併せて急勾配も緩和し、冬期間の渋滞解消を図った。
整備に当たっては、道路南側にある道の環境緑地保護地区「農高カシワ林」の伐採が必要となることから、計画を見直し、道路幅員の一部縮小や同林を避ける曲線に変更。伐採面積を約1200平方メートルから約180平方メートルに減らした経緯がある。
事業は2016年度から実施し、21年6月に着工した。総事業費は約8億円。市土木課は、「歩行者と車両に安全安心に通行してもらいたい」としている。