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閉店・藤丸に感謝メッセージ950人分、屋号ボード完成

メッセージは裏まで貼られ、感謝する野瀬係長

 今月末で閉店する百貨店・藤丸(帯広市)が、1階正面玄関前に設置した来店者からのメッセージカードで構成した屋号の大型ボードがこのほど完成した。その数は950人分。「ありがとう」「なくならないで」-。十勝を含め全国から足を運んだ人たちから感謝や復活を望む声などで埋め尽くされている。

 同ボードは高さ2・1メートル、幅2・7メートルで、藤丸の屋号が下書きデザイン。カウントダウンボードと同時に設置され、10センチ四方のカードを用意し、希望者は好きなメッセージを書いて投函(とうかん)。社員がデザインに沿って貼っていった。

 札幌や釧路、東京、岡山、熊本などから駆けつけた人、「20年ほど親が勤めていた」「自分が会社にお世話になった」「エレベーターガールをしていた」など関わりがある人、「親子4代、誕生や入園・入学で買うのは当然」「週に1回必ず来た」「贈り物はいつもここで」など長い歴史や百貨店ならではの思いなどがびっしり。「もう一度開店を。行きます」など再生を求める声もあった。

 昨年11月10日に設置し、今月12日に完成した。発案した野瀬洋明営業企画係長は「まだ増える勢いだったが、投函は終了とさせてもらった。貼りながら読んで感動した。社員一同、励みになる」と感謝していた。ボードは閉店当日まで展示される。(佐藤いづみ)

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