ゼロカーボン「意味知らない」十勝45% 道民意識調査
【札幌】道が実施した道民意識調査で、温室効果ガスの排出量の実質ゼロを目指す「ゼロカーボン」について、「言葉の意味を知らない」と答えた人の割合が、十勝管内では45%に上ることが分かった。ゼロカーボンを意識した行動をしている十勝の人の割合は約4割にとどまった。
「ゼロカーボン」「カーボンニュートラル」「脱炭素」のどれか一つでも知っているかの質問には、「言葉の意味を知っている」と答えた十勝の人は23・3%、「ある程度知っている」が30%、「言葉の意味は知らないが、聞いたことがある」は33・7%、「知らないし聞いたこともない」が11・3%だった。
道が2050年のゼロカーボンを目指し、30年度に温室効果ガス48%削減(2013年度対比)を掲げていることについては、「知っている」が十勝でわずか15%だったのに対し、「知らない」が61・7%と大きく上回った。
暮らしの中でゼロカーボンを意識した行動をしているかの問いには、「意識している」、「ある程度意識している」が合わせて43・4%、「意識していない」、「全く意識していない」が55%だった。
道は「削減目標を含む認知度の向上とともに、ゼロカーボンを意識した行動を取る人を増やし、広く浸透させるため、SNSによる普及啓発や、セミナーで取組情報の発信などに努める」としている。
調査は、道政上の重要課題に関し、道民意識を把握することで政策形成に反映させようと昨年9月に実施した。北海道の全域に居住する18歳以上の1500人から回答を得た。(沖田唯可)
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