帯北高サッカー部選手権へ闘志 献身的な攻撃で強豪撃破目指す
15日に旭川市で開幕するサッカーの第101回全国高校選手権大会道大会(道サッカー協会など主催)で、十勝地区から25年連続36度目出場の帯北が2001年以来の全国切符を目指す。攻撃での献身性を高めたスタイルで、立ちはだかるプリンスリーグの強敵撃破を狙う。15日は正午から道文教大付属(千歳地区)との初戦に臨む。(古川雄介)
運動量と走りを強化 献身的な攻撃を
「関わる人数を増やして攻撃したい。そのための運動量や走りは鍛えてきた」と前北直哉主将(3年)。華麗な一撃は想定していない。献身的に走って数的優位を生み出し、地区予選決勝の帯大谷戦のように、ゴール前でこぼれ球を押し込む最後の1人がいる状況をつくる。
守備ラインの背後を狙うトップの佐賀勇斗(同)は「どんなシュートでもいいから決まればいい。北海道一の貪欲さを見せたい」と力を込める。2列目の平田佑月(同)も隙あらば追い越して点を取りにいく。片桐聡監督は「スターはいなくても攻撃の枚数をかけて相手を上回ることはできる」と、シンプルな考えを浸透させてきた。
帯北サッカーの絶対原則の一つ「切り替え」の意識も高く、アンカーの土田晴斗(同)を中心に、攻から守への備えも鍛えてきた。6月のインターハイ道予選で敗れた札幌光星戦(1-2)の反省も生かす。4バックの中央を担う高見紘史(同)は「セカンドボールへの意識やラインの押し上げは、夏よりも改善できた」と自信を持つ。
3年ぶり道外遠征
8月中旬には3年ぶりの道外遠征も実現し、新潟県でのカップ戦で帝京長岡(新潟)、聖和学園(宮城)などの強豪校と実戦経験を積んだ。「3年生は入学以来コロナの影響を受けてきた世代だが、ようやく活動の制限を緩和できた。遠征の経験がモチベーションを高め、帰ってきてからの練習への集中力も違った」と片桐監督。
宿敵に真っ向勝負
組み合わせでは帯北と同ブロックに「宿敵」の札幌光星がいる。前北主将は「対策次第で力のある相手でも押し込めることは経験した。ベンチも含めて盛り上げ、気持ちで負けないようにしたい」と、真っ向勝負で勝ち上がるつもりだ。
<帯広北高メンバー>
監督 片桐聡
No.位置 選手名 学年 身長 前登録チーム
1 GK 卜部優利 3 174 ACTIVE FOOTBALL CLUB KITAMI U-15
2 DF 東雲夢輝 2 182 ACTIVE FOOTBALL CLUB KITAMI U-15
3 DF 熊田涼哉 2 174 FC網走 U-15
4 DF 高見紘史 3 177 SC釧路 U-15
5 DF◎前北直哉 3 170 帯北アンビシャス
6 MF 鵜ノ澤空矢 2 173 帯北FC U-18
7 MF 安座間結翔 3 170 ESFORCO
8 MF 土田晴斗 3 172 帯北アンビシャス
9 FW 豊嶋隆透 3 172 ESFORCO
10 MF 平田佑月 3 170 帯北アンビシャス
11 FW 佐藤大聖 3 173 北海道コンサドーレ釧路U-15
12 DF 児玉開 3 174 新得中学校サッカー部
13 FW 佐賀勇斗 3 172 帯北アンビシャス
14 MF 室山晟明 3 168 ACTIVE FOOTBALL CLUB KITAMI U-15
15 FW 佐藤凱 3 176 苫小牧ELSOLE-FC U-15
16 MF 齋藤蓮 3 168 ACTIVE FOOTBALL CLUB KITAMI U-15
17 GK 關口紗介 3 175 緑南中学校サッカー部
18 FW 高岡悠斗 2 177 SC釧路 U-15
19 MF 小路口心 3 180 帯広第五中学校サッカー部
20 DF 佐々木奏人 3 170 ACTIVE FOOTBALL CLUB KITAMI U-15
21 DF 三浦叶夢 3 164 FCベッカウス
22 DF 坂上幸哉 3 175 プログレッソ十勝FC U-15
23 DF 椛澤陽騎 2 173 帯北FC U-18
24 MF 由利藍己 3 173 アスルクラロ函館
25 FW 古田瑛大 1 162 緑南中学校サッカー部