スカイアース競り勝ち首位堅持、縄先制ゴール、横野追加点　道サッカーリーグ第６節

【第６節・北海道十勝スカイアース―札大ＧＰ】後半２４分に待望の先制点を挙げ仲間と喜ぶ北海道十勝スカイアースの縄靖也（右から２人目）

　【新得】社会人サッカーの第４５回道リーグ（道サッカー協会など主催）第６節は１７日、新得町サホロリバーサイド運動公園広場などで４試合を行った。北海道十勝スカイアースは札大ＧＰに２－１で勝利した。開幕から１分けを挟んで５連勝。勝ち点を１６として首位を堅持した。スカイアースは激しい雨の中、後半２４分にＭＦ縄靖也のゴールで先制。その４分後にはＦＷ横野純貴の３試合連続弾で突き放した。ＢＴＯＰくりやまが日本製鉄室蘭に３－０で完封勝ちし、前節の３位から２位に順位を上げた。スカイアースは次節、２４日に札幌サッカーアミューズメントパークで、３位のノルブリッツ北海道ＦＣと対戦する。（北雅貴、金野和彦）

横野との好連係で縄が先制点「プレー楽しい」
　試合が進むにつれて雨の勢いが増した。０－０で迎えた後半。天然芝のピッチには所々で水がたまり、パスやドリブルのボールが止まる難しい状況となった。

　試合はスカイアースが優位に運びながらも、守りを固める札大ＧＰから得点を奪えない展開が続いた。自陣からパスをつないで組み立てたり、サイドから鋭く突破を図ったりする普段の攻撃は、ピッチコンディションを踏まえて封印。センターフォワードの横野純貴へのロングボールや浮き球のパスを多くした。横野が相手に競り勝って頭で落としたボールを、トップ下の縄靖也がシュートを放つなど惜しい場面もあった。

　後半２４分に攻め上がった右サイドバックの田中正也からのクロスを、中央の横野が相手ＤＦを引きつけながらスルー。ファーサイドに走っていたフリーの縄が右足のインサイドで合わせて待望の先制点をもぎ取った。２試合ぶり４点目のゴールの縄は、元コンサドーレ札幌所属の８歳年上の横野との連係を大切にしている。「（横野は）本当にすごい。点も決めるしポスト役もうまい。近くでプレーしていると楽しいし、距離感を大事にしている」と話す。

　昨季までは得点を取らなければいけないと思っていたが、「（今季加入した横野という）ストライカーがいるので、自分は得点だけでなく、たくさんボールに触ってゲームの流れをつくる役割も意識している」。２８分には横野がヘディングで貴重な追加点を挙げた。

　次節は、ホームアンドアウェーで行われる道リーグの折り返しの試合。昨年２位のノルブリッツ北海道ＦＣと戦う。この日は試合終了間際に相手のカウンターで失点。長野聡監督は「反省点を修正し、しっかりと準備して勝ち点を取りにいく」と先を見据えた。

【第６節・北海道十勝スカイアース―札大ＧＰ】雨でピッチコンディションが悪い中、持ち味の豊富な運動量でチームに貢献した北海道十勝スカイアースの水野匠弥（右）。後半２８分には正確なクロスで横野純貴のゴールを生んだ

水野匠弥、豊富な運動量で道リーグ通算４アシスト
　左サイドハーフの水野匠弥が、不戦勝となった第３節を除きフル出場を続けている。豊富な運動量と高い技術が持ち味。フリーキックやコーナーキックも任されている。

　静岡県出身。磐田東高（静岡）、四日市大（三重）を経て、２０１８年からＪＦＬのＦＣ大阪で４シーズンプレー。「センターフォワードとセンターバック以外は全部やった」と話すＪＦＬ時は、７７試合に出場して９得点を挙げ、今季スカイアース入りした。

　この日はキックの「精度は良くなかった」とするも、後半２８分にはＭＦ縄靖也からパスを受けてゴール前にクロス。ＦＷ横野純貴の得点につなげ、道リーグ通算４アシストとなった。「（水たまりで）ボールが止まるのには驚いた」と苦笑い。「次は、攻撃の組み立ての部分で自分がチームを活性化させるスイッチ役になりたい。見ていて面白いサッカーを」と意気込んだ。

◇第６節
北海道十勝スカイアース（５勝１分）　２（０－０　２－１）１　札大ＧＰ（１分５敗）
▽得点者
【北】
（１）縄靖也（後半２４分）
（２）横野純貴（同２８分）
【札】
（１）菅原慶達（後半４５＋３分）

ＢＴＯＰサンクくりやま（４勝２分）　３（１－０　２－０）０　日本製鉄室蘭（２勝１分３敗）
ＡＳＣ北海道（２勝４敗）　３（３－１　０－１）２　北蹴会岩見沢（２勝４敗）
札幌蹴球団（１勝２分３敗）　２（０－２　２－０）２　ノルブリッツ北海道ＦＣ（４勝１分１敗）

• カテゴリ写真サッカー
• タグ新得北海道十勝スカイアース