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ガーデンズホテル改築 テイクアウト店新築へ

立体駐車場(右部分)を解体し、テークアウト店をつくる十勝ガーデンズホテル

 ホテル十勝屋(帯広市、後藤健二代表取締役会長)は、新型コロナウイルス感染収束後を見据え、JR帯広駅前にある十勝ガーデンズホテル(帯広市西2南11)の改築を進めている。立体駐車場を解体し、十勝産食材を使ったスイーツを主軸としたテークアウト店舗兼調理施設を新設するほか、一部の浴場や客室の改装も行う。

 立体駐車場は10階層の39台。ホテル開設時の1996年築で老朽化し、維持管理など費用対効果を踏まえ解体を決めた。新施設は跡地に建設する。面積は約110平方メートル。

 同社によると、2017年に開始した宅配弁当事業の売り上げは堅調に推移しているが、コロナ禍で宴会やレストラン、宿泊部門は苦戦が続いている。現計画では、十勝産ジャガイモを使った芋けんぴなどのテークアウト専用店とする。

 後藤陽介社長は「ジャガイモのけんぴは珍しく、ゼロからレシピづくりを進めており、帯広観光の新たな土産用になる目玉にしたい」と力説。また、店舗と併設する形で、テークアウト向けの調理場を2階レストランから独立・分離させる。同事業は国の事業再構築補助金の採択を受けた。

 このほか、昨年度から同社で進めてきたホテル施設のリニューアルも継続する。フィンランド式の本格サウナの整備を進めており、男性用に続き、女性用大浴場に外気浴スペースを新設する。客室リフォームも行う。

 改築工事は1月中旬に着手し、営業しながら8月中には全工事を終え、9月にはテークアウト店のオープンを目指す。一連の事業費は非公表。(佐藤いづみ)

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