馬券発売額16億8752万円 客足持ち直し傾向 2~4日 ばんえい競馬
帯広市は主催するばんえい競馬の今年度正月開催(2~4日)の馬券発売額をまとめた。3日間の発売額合計は16億8752万円で、前年同期(13億2445万円)を上回った。発売額の9割を占めるネット販売が好調だったことに加え、新型コロナウイルスの影響で減少していた入場者数に持ち直しの動きがみられ、客足回復に伴い売り上げを伸ばした。
今年の正月開催は2~4日、8~10日の6日間で昨年までの5日間連続開催から変更。開催日数や曜日の並びが異なるため単純比較はできないが、2019年(10億4814万円)から、20年(14億3288万円)、21年(21億8529万円)と右肩上がりで推移。
今年は3日間(8~10日)を残している段階だが、今後の発売額を少なく見積もっても、合計で25億円程度に上るとみられ、過去最高だった昨年の発売額を更新する公算が大きい。
コロナ禍の影響が緩和されたことで、帯広競馬場の入場者数(2~4日)は25・8%増の6461人と持ち直しの動きがみられた。ネット動画配信やスポーツ新聞への馬柱(出馬表)掲載など販売促進の取り組みが奏功。ネットを中心に発売額を伸ばしている。
今年度の累計発売額(116日間)は383億9788万円で、すでに昨年度の年間実績を6・9%上回っている。予算ベースで発売額が順調に推移すると、年間発売額は447億円程度になるとみられる。
また、昨年12月30日には1日当たりの発売額が過去最高となる7億1969万円を記録。初めて7億円台を突破した。
市ばんえい振興課は「年末の7億円突破や正月の発売額など、新年に良いスタートを切れた。今後もばんえい競馬の魅力を発信したい」としている。(岡田優人)