水木しげる 生涯たどる 漫画展開幕 帯広美術館
「ゲゲゲの鬼太郎」などでおなじみの漫画家・水木しげる氏(1922~2015年)の画業を紹介する「水木しげる 魂の漫画展」が9日、道立帯広美術館(帯広市緑ケ丘2)で開幕した。午前中から管内外から多くの来場者が訪れ、日本漫画界の鬼才の生涯を追体験した。
展覧会は帯広美術館開館30周年、帯広商工会議所100周年記念事業で、道立帯広美術館、十勝毎日新聞社など主催。
展覧会は水木氏(本名・武良茂)の「天才画家」とうたわれた少年時代に始まり、氏の漫画研究、鬼太郎をはじめとする代表作、戦地での壮絶な体験など人生や画業、人物像に迫る内容を全8章仕立てで構成している。
オープン前から同館前に列ができ、開場とともに家族連れや夫婦ら多くの市民が来場した。音更町の丸岡孝弘さん(35)、優陽君(8)、陽夏ちゃん(5)親子も鑑賞し、優陽君は「妖怪ブロンズ像などが楽しかった」、陽夏ちゃんは「妖怪なのでちょっと怖かった」と話していた。
帯広市内の会社員中康行さん(51)は「戦争体験の漫画など知らなかった内容もあった」、空知管内上砂川町から来た谷山晶宣さん(34)、西岡千加子さん(54)親子は「妖怪の造形がすごかった」「鬼太郎以外のキャラクターも知れたし、氏の人生にも驚いた」と話していた。
展覧会は12月19日まで(11月1日を除く月曜休館)。午前9時半~午後5時(入場午後4時半まで)。観覧料は一般当日1200円、高大生700円、中学生400円、小学生以下無料。障害者手帳を持つ人、同館開館30周年の記念日にちなみ、1991年生まれの人、9月22日生まれの人は入場無料。(大木祐介)