「十勝型」可能性探る体験ツアー 首都圏の社員ら40人来勝
「リゾベーション」という新たな滞在の形について、十勝での事業化の可能性を探る体験ツアーが24日から始まった。十勝・帯広リゾベーション協議会が主催、首都圏の大手企業で働く若手や中堅社員を中心に約40人が来勝した。3日間の日程で管内各所を回り、経営者との交流や観光などを通じ、十勝の魅力を体感してもらう考えだ。
リゾベーションは「リゾート」「ワーケーション」「イノベーション」を合わせた造語。首都圏と十勝の企業や人が交流し、出会いやビジネスの創出などを目指すもので、ホテルヌプカを運営する十勝シティデザイン(帯広市)を核に昨年立ち上げた同協議会が、地方滞在の新たな働き方として提唱。三菱地所など大手企業も参画する。
ワーケーション拠点にホテルヌプカなどを想定した十勝型リゾベーションの構築を進めており、今年度、内閣府のモデル事業に採択された。同ツアーはその一環。7月にも小規模で開催し、今回で2回目。日立製作所やジョルダンなどの社員が参加した。
初日は帯広経済センタービルで、十勝のベンチャー企業の経営者と「ビジネスマッチング」と銘打った懇談を行った。畑ガイドツアー事業などを手掛ける「いただきますカンパニー」(帯広市)の井田芙美子社長や、個室付きトレーラーハウスの製造・レンタル事業の「KOYA.lab」(本別町)の岡崎慶太代表などが登壇し、現状や将来構想などを語った。
参加者からは「共感した」「一緒に事業をしたい」など感想が寄せられた。
三菱地所(東京)の神田主税さん(44)は「地域密着型のベンチャービジネスは十勝の可能性を感じる。継続した交流のきっかけになれば」と話していた。
25日はロケット事業のインターステラテクノロジズ(IST、大樹町)を訪問し、上川大雪酒造の「碧雲(へきうん)蔵」もある帯広畜産大なども回る。一行は27日朝まで十勝に滞在予定。同協議会は11月にも同ツアーを計画、年度内に成果報告なども予定している。(佐藤いづみ)
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