広尾漁協のエゾバイツブ漁スタート
【広尾】広尾漁協(亀田元教組合長)のエゾバイツブ漁が9日始まった。広尾町の十勝港には、操業する7隻が午前7時半すぎに次々と帰港し、かごいっぱいのツブ貝を市場へ初水揚げした。漁期は9月末まで。
エゾバイツブは道内で主に水揚げされる小型のツブ貝。同漁協エゾバイツブ篭(かご)漁業部会(関下啓史郎部会長)は2009年から増養殖や資源管理に取り組み、全国に出荷している。昨年の水揚げは42・5トン。
この日は漁船が午前4時ごろ出港。沖合の水深30メートルほどの海中に前日仕掛けたかごを引き揚げ、帰港した。初日の漁獲量は800キロと昨年とほぼ同じだった。1キロ当たりの平均価格は325円で昨年より140円ほど安かった。
関下部会長は「量は十分あり、ツブの大きさは52~53ミリでまあまあ。コロナ禍で外食の需要は厳しいが、だしが出て身も軟らかいエゾバイツブをぜひ食べてほしい」と話していた。(松村智裕)