北の屋台 売り上げ前年比63% 客数は過去最低の6・5万人 コロナ禍で休業響く
帯広市内中心部の北の屋台の2020年度の売り上げが前年比63%の2億2500万円にとどまり、客数も過去最低の6・5万人(同56%)だったことが分かった。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う人出減、休業などの影響が色濃く出た形となった。
北の屋台を運営する北の起業広場協同組合(杉山輝子理事長)の総会(21日、十勝ガーデンズホテル)で明らかになった。
北の屋台の年間売り上げは、16年度以降は増加傾向にあり、19年度はNHK連続テレビ小説「なつぞら」効果による観光客の入り込み増などで、前年度比2%増の約3億5300万円を記録。また、来店者数は近年11万~12万人で推移していた。
20年度は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言などに対応し、4~5月と11月の2回にわたり計36日間休業し、営業日数が大幅に減ったことが実績に響いた。売り上げは過去10年間で最低だった。
総会には委任状を含む9人が出席。任期満了に伴う役員改選で理事の後藤裕弘氏(帯広ビル管理社長)が退任し、新たに谷津恵子氏(谷津設計常務取締役)を選出。その他の役員は留任した。
今年度は7月に迎える北の屋台開業20周年に合わせた記念事業として新たなロゴマークを募集している。
同組合の松下博典専務理事は「お客さまと店主の安全を最優先し、集客イベントの実施などについては感染状況を見ながら判断する」と話している。(本田龍之介)