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会場分散、サークル勧誘自粛 帯畜大2年ぶりの入学式

奥田学長(右)の前で、入学者宣誓を読み上げる寺天海さん(4日午前10時15分ごろ、金野和彦撮影)

 帯広畜産大学(奥田潔学長)の入学式が4日午前10時から開かれ、新入生345人が新たな一歩を踏み出した。昨年は新型コロナウイルスの影響で中止し、2年ぶりの入学式となったが、会場の分散や式の時間短縮などの感染防止策で例年とは違った光景となった。

 新入生は畜産学部260人(編入学10人を含む)と大学院76人、別科9人。密集を避けるため、学部生のみが講堂での入学式に参加し、大学院生と別科の学生がいる別の講義室に講堂の映像が放映された。

 式では、奥田学長が「都会の雑踏から隔離され自然に恵まれた環境は、将来花を咲かせる準備をするのに最高の場所。人生の夢を力強いタッチで描けるようサポートを約束する」と述べた。新入生を代表し、畜産学部共同獣医学課程1年の寺天海(てら・そらみ)さん(18)=名古屋市出身=が「学業に励み、学生の本分を尽くす」と宣誓した。

 長時間による感染リスクを考慮し、新入生全員の名前の読み上げは中止に。入学式後に屋外で行われるサークルの勧誘も自粛し、静かな入学式となった。

 畜産科学課程1年の新美風太さん(18)=大阪府出身=は「動物を間近に見られる環境で、畜産や酪農を実践的に学びたい」と意気込みを語った。(深津慶太)

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