利用期限まで10日、約9割が利用 市のプレミアム商品券
新型コロナウイルス関連の経済対策「おびひろプレミアム商品券」(プレミアム率20%、額面総額24億円)は31日の利用期限まで、22日を含めて残り10日となった。実行委員会によると、15日時点の推計で約9割が使用された。所紀夫実行委員長は「予想以上の利用率。期限までに使い切って」と呼び掛けている。
市内在住者を対象に1000円券・12枚つづりを1冊1万円、20万冊限定で販売した。大型店や家電店、飲食店など1420店で利用でき、昨年11月16日から販売・利用を開始した。
昨年11月末時点で約34%に当たる8億2426万円が利用。12月末時点で79%の19億600万円、今月15日時点は推計で約21億1000万円分が回収された。
所実行委員長は「外出自粛などで経済が低迷する中、消費が喚起され、事業者への一定の効果があった」としている。
商品券を販促に活用する例も。オカモト(帯広市)が運営する書籍販売などの「岡書」は期間中、プレミアム商品券で買い物をすると、自社カードのポイントが10倍になる企画を実施している。帯広イーストモール店の大久保知行総店長は「12月の売り上げは前年比で2割以上の増加。1日に200枚も使われた日もあり、来店の動機につながっている」と述べている。
実行委は市と帯広商工会議所などで構成。参加店情報などは専用ホームページで。(佐藤いづみ)