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消費者参加型の食育かるた完成 満寿屋商店

1年以上かけて仕上げた「パンと小麦と畑のカルタ」。店内では簡易版を自由に持ち帰れるサービスも開始した。手前は天方部長

 満寿屋商店(帯広市、杉山雅則社長)は、オリジナルの食育かるたを完成させた。消費者から読み札となる言葉のアイデアを50音順に募り、1年以上をかけて制作を進めてきた。同社の天方慎治・地産地消部長は「パンや農業、ますやの歴史が楽しく学べる」とPR。市内の麦音店で無料配布を始めたほか、2月をめどに屋外での大型かるた大会も計画している。(佐藤いづみ)

 かるたの制作は消費者にパンへの関心を高めてほしい-と、同社の創業70周年の今年度中に仕上がるよう企画。外部スタッフを交え、天方部長をトップに制作委を立ち上げ、2019年11月から順次5文字ずつ麦音店で言葉を募集、合計約500作の応募があった。

 名称は「パンと小麦と畑のカルタ」。読む札は「朝のはじまり パン屋の庭から」「いつものパンは十勝産」「馬で耕す開拓の畑」「生地のひみつはキタノカオリ」「ヤマザクラからパン酵母」など。絵札のイラストは、制作委メンバーのチームヤムヤム(中札内)が担当し、天方部長は「温かな優しい作品に仕上がった」と笑顔を見せる。

 今月15日から名刺大に印刷した簡易かるたを麦音店限定で店内に置き、無料で持ち帰れるようにした。あえてセットにせず、1枚単位で持ち帰れるようにしている。

 屋外でのかるた大会は大判かるたを製作して行う予定。開催日程や場所が確定後、店内掲示などで告知予定。天方部長は「予想を超えるいいフレーズがどんどん寄せられてうれしい。コロナ禍で厳しい状況を少しでも吹き飛ばせるよう、今後も明るい話題を提供していきたい」としている。問い合わせは麦音店(0155・67・4659)へ。

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