帯商、専門家による新型コロナ情報動画を独自作成・配信
帯広商工会議所(川田章博会頭)は新型コロナウイルス感染防止対策に関するウェブセミナー動画を独自に作成し、20日、ホームページ(HP)上で公開を始めた。感染症の著名な専門家らが、新型コロナの実態や十勝での対策などを詳細に説明している。
帯商は「感染者を出さないことが最も効果的な経済対策」との考えの下、各種取り組みを展開。動画は医療福祉部会(部会長・小林光樹北海道医療団代表理事)が企画し、今夏から作成を進めてきた。「独自の感染予防情報動画を作成・発信している商工会議所は全国的にも珍しい」(事務局)という。
動画は2部構成。第1部は新型コロナの実態について、東北大大学院医学系研究科微生物学分野の押谷仁教授が解説。第2部では杉澤孝久・帯広保健所長(医学博士)が十勝地域での対策を述べている。
押谷教授はWHO(世界保健機関)西太平洋地域事務局感染症対策アドバイザーや、日本政府新型インフルエンザ等対策有識者会議新型コロナ対策分科会委員を務めており、分かっている範囲でのメカニズムを説明。潜伏期間に感染性のピークがあると考えられていることや、特に地方については早期検知の必要性などを訴えている。
杉澤所長は十勝でも陽性率が上がっていること、新北海道スタイルの安全宣言内容の実行、実際の検査体制の流れなどを説明している。
動画は各30分間で、来年1月15日まで公開する。小林部会長は「十勝でも感染者が急拡大。事業者や個人が少しでも不安を解消できるよう実践し役立ててほしい」と話す。(佐藤いづみ)