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帯広で吹奏楽祭 コロナでコンクール中止の子どもたちが演奏披露

家族らを前に、集大成となる演奏を披露する上士幌中吹奏楽部のメンバー

 十勝管内の小中学校や高校、社会人グループによる「吹奏楽祭2020」(帯広地区吹奏楽連盟主催)が4日、帯広市民文化ホールで開かれた。新型コロナウイルスの影響でコンクールなどが中止され、演奏の場を失った部員らが、保護者らを前に集大成の1曲を披露した。

 同連盟は、中高生らのコンクール中止が決まって以降、「思い出に残る舞台を用意してあげたい」と準備を進めてきた。

 会場では感染症対策として、廊下でのあいさつを禁止し、演奏者は楽器にたまる唾を自分で処理するなど徹底した。観客は保護者に限定し、子どもの演奏終了後は退場するよう呼び掛けた。

 42団体が参加し、1、2曲ずつ発表。この演奏会を最後に3年生が引退する上士幌中吹奏楽部は、部員26人がコンクールに向けて練習を重ねた「星の降る森」を演奏した。部長の五十嵐琉(りゅう)さん(3年)は「完全燃焼を目標に練習してきた。全力を出し切れたので満足しています」と笑顔を見せた。

 中札内中の保護者、戸田幸浩さん(41)は「コンクールが中止となり悔しい思いをした分、懸命に練習する姿を見てきた。心に響く演奏だった」と話した。(高田晃太郎)

関連写真

  • 客席の間隔を空け、わが子の演奏に聞き入る保護者ら

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  • 家族らを前に、集大成となる演奏を披露する上士幌中吹奏楽部のメンバー

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