保護された子タヌキ5匹 公開始まる
おびひろ動物園(柚原和敏園長)が5月に保護し、人工保育していたエゾタヌキの子ども5匹の一般公開が始まり、早速来園者の人気を集めている。
芽室町で保護され引き取った。けがをした親は死んでしまい、生後10日ほどの子どもを展示飼育係員らが育てていた。
5匹とも体調良好。保護した当初は200グラムだった体重は4・6キロ、体長は約50センチほどとすくすく成長。8月上旬にエゾタヌキ「あん」(雌、8歳)が暮らす狐狸(こり)舎に移動し、環境に慣らしていた。
担当の中山大志さんによると、「あん」とはまだ距離感があり、うまく関係性を築けるかが課題だという。
子ダヌキは獣舎にすっかり慣れ、土を掘り返したり、われ先にと餌に駆け寄る姿が見られる。中山さんは「タヌキの子ども時代を見る機会はなかなかない。エネルギッシュな姿に元気をもらってほしい」と話している。(松田亜弓)