コロナの影響最小限、19年度の売り上げは前年並み 北の屋台
北の起業広場協同組合(杉山輝子理事長)は、運営する帯広市内中心部の「北の屋台」(20店、現在は第7期)の2019年度運営状況をまとめた。売上高は前年度比2%増の約3億5300万円、来客数は横ばいの約12万人だった。書き入れ時の大型連休の好天や、NHK連続テレビ小説「なつぞら」の放映に伴う観光客の入り込み増が、売り上げにつながったと見ている。
昨年は第6期(2017年4月~20年3月)の最終年。昨年8~10月の売り上げは前年を上回るか同水準で推移した。年明けから新型コロナウイルスの感染拡大に伴う売り上げ減が懸念されたが、店舗の入れ替え時に重なり、3月は約2割減にとどまった。
同組合は「最終年としては悪くない数字。新型コロナの影響で後半は伸び悩んだが、季節のフェアなどもあり1年を通して安定していた」としている。
現行の第7期は新規7店を含む20店舗で4月17日に開店したが新型コロナで同25日に臨時休業、5月16日に再開した。現在は店内席を6席までに制限、出入り口にアルコール消毒液を設置して営業を続けている。
6月8日から午後10時の閉店時間を2時間延長、店外にも1店舗につき1テーブルを設置している。
同組合は「5月は客数が少ないながらも客単価が3割程伸びている。集客ができない状況だが地道に営業を続けたい」としている。(沖田唯可)