メムアースホテルがテークアウト開始 大樹
【大樹】雄大な景色の中で前衛的なデザインの建築物に宿泊する「メムアースホテル」(町芽武、野村昌広社長)は7月から、初のテークアウト商品を販売する。十勝産小麦による全粒粉パンと一緒に味わう地場産食材の瓶詰めをセットにした。瓶やエコバッグを初回に購入し、2回目以降は料理代のみとなるシステムで環境に配慮している。
同ホテルは、新国立競技場を手掛けた建築家・隈研吾氏らが設計した実験住宅に宿泊できる。新型コロナウイルスの影響で4月中旬から営業を自粛し、6月に再開。それに伴い、通常はホテル内でしか食べられない料理をテークアウトで提供することを決めた。
商品名は「産と市 with Bread(ウィズ・ブレッド)」。酵母も手作りした直径約20センチのハード系パンや8種類の瓶詰めで、同ホテルの石川大地シェフが全て調理した。瓶詰めは広尾のトキシラズとジャガイモのパテや十勝の肉と豆の煮込み、夏野菜のトマトソース、小豆と牛乳のスプレッドなどの予定。内容は月ごとに変える。
石川シェフは「ディナーでも提供しているパンや十勝の食材によるオードブルをぜひ食べてほしい」と話している。
3~4人前で初回価格は8000円。初回は瓶とエコバッグが付き、2回目以降は料理のみで5000円。オリジナルのバスケットが付いた商品は3万8000円で、初回を含めた5回分の料理代金も含む。いずれも税別。
7月1日から受け付けを開始。数量限定で商品の受け取りは受注から5日後となる。同ホテルのインターネット交流サイト(SNS)などでも情報を発信している。申し込み、問い合わせは同ホテル(01558・7・7777)へ。(松村智裕)