採用説明会のライブ配信サービスを開始へ NKグループ
NKインターナショナル(帯広市、木田直樹社長)は8月にも、オンライン上で企業説明会を生配信する、採用に特化した新サービス「リクライブ」を開始する。全国が対象で、企業は自社オフィス、求職者はスマートフォンから参加でき、リアルタイムチャットで交流もできる。木田社長は「地方企業の挑戦で、珍しい試み。コロナ禍の新たな採用ツールに育てたい」としている。
リクライブはオンライン合同企業説明会のプラットフォーム。企業側はパソコン、ウェブカメラ、マイクなどを使い、会社説明のほか、仕事風景や工場などの生リポートをライブ配信できる。
就活生や求職者は登録し、サイト内の配信表に基づいて希望する企業の生配信を視聴。求職者は企業に顔を見られることはなく、生配信中にチャットで質問を寄せることも可能だ。
企業の配信契約プランは「お試し」(1回9万9000円)や「年間24回配信」(月額14万円)など7種類。求職者の登録は無料。
IT事業部の二宮翔平さんは「地方の中小企業などが首都圏で開かれる企業説明会に参加することを考えると、かなり抑えた金額」と、コスト面の優位性をアピールする。
同社はモバイル通信販売やIT事業などを展開。2018年末からシステム開発に着手し、コロナ禍で全国の合同説明会が中止になる中、準備を急いだ。
二宮さんは「オンライン上でも専用スタジオまで行かなければならないシステムや、アーカイブ配信など類似サービスはある。ただ、ライブ配信とチャット機能を組み合わせたタイプは他にないのでは」と話している。
同社は有名アートデレクター・佐藤ねじさんをクリエーティブアドバイザーに招聘(しょうへい)。配信企業数は、開始時は150社、1年以内に全国1000社、5年で1万社を目指す。視聴者(求職者)は開始1年以内で3万人、5年で30万人の登録を目標に掲げる。すでに50社ほどが参加の意向を示している。事業費は約5000万円。
事前登録は専用ホームページ(https://reclive.jp/)で。問い合わせは同社(0120・073・344)へ。(佐藤いづみ)