10万円給付でホームセンターなどが大忙し
新型コロナウイルス対策の「特別定額給付金」の支給を背景に、帯広市内のホームセンターでは、草刈り機など高額商品の販売が伸びている。国民1人当たり10万円という金額が、「ホームセンターの商品の価格帯と一致している」とみられている。「お薦め商品」をPRする店もあり、今後、家電量販店も含めて「給付金商戦」が展開されそうな雰囲気だ。
DCMホーマック稲田店では、耕運機やトイレのリフォームなどが好調。エアコンは例年より注文が早めで、20件以上が設置待ちの状態だ。
「壊れているわけでもないのに2台目の洗濯機を求めるお客さまもいる。ちょっとしたぜいたくを、この機にする人が多いのではないか」(中川勝洋店長)とみる。
ジョイフルエーケー帯広店では「給付金を有意義に!!」「この機会に思い切って買いませんか?」などと書かれた掲示物を配置、発電機や人工芝などの買い替えを提案している。給付金が支給されたこともあり、「スタッフは平日も土・日のように走り回っている。例年にない忙しさ」(千田秀行店長)という。
来店客の需要はさまざまで、数万円で購入できる草刈り機やエアコンなどの引き合いも強い。例年8月ごろから除雪機の販売を始めるが、既に問い合わせが寄せられており、17日から一部商品を並べた。
市内の家電店各店では販促企画やセールを行っていないが、今後エアコンなどの需要が増えるとみて準備を進めている。(本田龍之介)