山田栄一さん死去に惜しむ声
元帯広市議会副議長の山田栄一さん(82)が2日に死去し、政治やまちづくりで一緒に活動した関係者からは突然の訃報への驚きや悼む声が聞かれた。
山田さんは、1937年帯広市生まれで、国鉄勤務を経て87年に帯広市議に初当選。4期16年務め、4期目は副議長に就いた。千島歯舞諸島居住者連盟十勝支部の支部長として北方領土返還運動に当たり、三津丈夫道議(74)の後援会会長も務めた。
国労出身で気骨ある議員活動で知られた。同じ会派に所属した野原一登元市議会議長(76)は「真っすぐで曲がったことが嫌いな人」と振り返る。愛国町の新産業ゾーン開発や鉄道高架などをめぐる熱心な姿勢が印象に残り、「与野党の立場に関係なく筋が通らないことには物を言う政治家だった」と語る。
訃報に三津氏は「突然のことでショック」と言葉少な。4月に叙勲を受章し、お祝いで訪問した際は元気な姿だったという。「後援会の課題を取りまとめ、先頭になって行動してくれた」と感謝した。(安田義教)