地域おこし協力隊にスカイアース選手 本別
【本別】町の地域おこし協力隊に、Jリーグ参入を目指す社会人サッカーチーム「北海道十勝スカイアース」選手で帯広出身の吉田哲登さん(20)が採用された。スポーツ推進員として勤務を始めて約1カ月がたち、吉田さんは「高齢者や子どもたちが楽しみながらできる、ストレッチなどのトレーニングを分かりやすく教えたい」と意気込んでいる。
吉田さんは帯広大空小、帯広大空中、帯広北高卒。サッカーは小学1年生から始め、中学時代に所属していたクラブチームの帯北アンビシャスではフットサルの全日本ユースにも出場。キック力とここ一番の瞬発力に優れたディフェンスとして将来を嘱望され、2018年に北海道十勝スカイアースに入団した。
帯広市内では会社員とサッカーを両立していたが、「スポーツに関わる仕事を」と、本別の地域おこし協力隊員の募集に手を挙げた。配属先は町教委社会教育課のスポーツ担当で、業務は町民の健康づくりや学校でのスポーツ教育活動など。現在は主にスポーツ施設などの整備を任されている。同課スポーツ担当主査の廣瀬雄一さんは「何事にも諦めないスタンスが見て取れる」と活躍を期待する。
吉田さんは「いずれは町のサッカー少年団の指導などをやっていきたい」と抱負を語る。スカイアースでは背番号3が与えられ、スタメン定着を目指す。「まだ若手だが主力となってチームを引っ張り、上にいくための力になれれば。町の人には自分とチームを知ってもらい、応援してほしい」と話している。(折原徹也)