発想生まれる開放感 帯広市がキャンピングオフィス設置
帯広市は市役所7階の観光交流課内に「キャンピングオフィス」を設置した。人工芝の上にテントを張り、中にテーブルを置いた。ゆったりとした空間で自由な発想が生まれやすいとされ、課の毎日の会議で使用されている。庁舎内からアウトドアの魅力を発信し、キャンピングオフィスを広めていきたい考えだ。
市とアウトドア用品大手スノーピークとの包括連携協定による取り組みの一環。キャンピングオフィスは自然を感じながら快適に働けるとして、首都圏を中心に流行している。市も全国規模のMICEの商談会で大自然の中での会議などへの活用をPRしている。
テントは8人用で、4メートル四方で高さは2メートル。いつもとは違う場所で硬くならず、発想が豊かになる効果があるという。帯広市が出資するデスティネーション十勝でもキャンピングオフィス用のテントのレンタル事業を展開しており、多くの企業や団体に広めていきたい考え。
まずは市が業務の打ち合わせや来客対応の他、屋外イベントにも活用し、魅力を伝える。市は「室内でも屋外でも活用できる。アウトドアに興味を持ってもらうきっかけになれば」(観光交流課)としている。(川野遼介)