帯広の佐藤さん上野の森美術館大賞展に入選
絵画の「第38回上野の森美術館大賞展」(日本美術協会、上野の森美術館など主催)で、帯広市の佐藤真康さん(53)のアクリル画が入選した。佐藤さんは「ようやくの入選でうれしい」と笑顔で話している。
佐藤さんは武蔵野美術大卒。2018年に第73回全道展で第3席に当たる八木賞を受け、第93回平原社展では最高位の協会賞に輝くなどの受賞歴がある。「-美術館大賞展」には学生時代に1回、数年前に1回出品しており、3回目の今回で初入選となった。
作品は横たわる女性の顔をアップで描いたF100号作品で、デッサン画をベースにアクリル絵の具で色付けた。これまで油彩を中心に取り組んできたが、「デッサンの線を生かした表現をしたい」(佐藤さん)と今回初めて画材を切り替えた。佐藤さんは「形や表情など、顔そのものの美しさを表現した一枚。いいものが出来上がった」と語る。
入選については「結果を見ると、受賞したかったとか、移動展へ出品したかったという思いも出てきた。次はもっと頑張ろうという思いにつながっている」と意欲を見せる。
作品展は東京・上野の森美術館で29日~5月10日に開かれる。(大木祐介)