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チーズケーキ専門店の思い引き継ぐ 足寄・ホテルレウス

チーズケーキの新旧パッケージ(左は鑓水事業部長、中央は矢野代表)

 【足寄】町内のチーズケーキ専門店「桜慈(さくらじ)工房」(矢野有紀代表)は、今月末で商品の販売を終了する。同店が蓄えてきた製造のノウハウは町内の「ホテルレウスアショロ」が受け継ぎ、3月からは道の駅あしょろ銀河ホール21敷地内の直売所「寄って美菜」で販売を始める。矢野代表は「町の土産を作りたいと走り始めた思いが、このような形でバトンを渡せることになりうれしい」と期待している。

 桜慈工房は2007年、町を訪れる人たちが土産として利用できる商品を作りたいと、矢野代表ら11人の町内有志が立ち上げた。11種類あるチーズケーキには十勝をはじめ道内産の農産物をふんだんに使用。十勝管内では、ふじもり食堂(帯広)や産直市場らららマルシェ(音更)、道内ではどさんこプラザなどで販売してきた。

 ホテルレウスでは今年2月から桜慈工房の監修を受け、プレーンやチョコなど4種のチーズケーキの製造を開始。同ホテルを運営するASCOMの鑓水浩二事業部長は「まずは足寄の土産品として定着を図っていきたい」とする。寄って美菜での販売に加え、今後はホテルのラウンジでの提供やふるさと納税の返礼品などの展開を考える。

 ASCOMの丸山勝由代表は「ホテルメードのチーズケーキではあるが、桜慈工房のブランドや気持ちなどを大事にしたい。期待を裏切らないよう発展させていく」と力を込める。

 矢野代表は「これまで商品を買うなど支えてくれた人たちには感謝しかない」と振り返り、今後については「レウスの“色”を出しながら一つの形にこだわらず進化していくのを、一消費者として楽しみたい」と話した。(折原徹也)

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