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確定申告、例年より静かなスタート

確定申告が始まった帯広税務署(17日午前10時40分ごろ。金野和彦撮影)

 2019年分所得税などの確定申告の受け付けが17日、全国の税務署で一斉に始まった。帯広第2地方合同庁舎(西5南8)内の帯広税務署(北濱正已署長)にも提出者や相談者らが続々と来署した。

 所得税の確定申告は自営業者のほか、給与の年収2000万円以上の人などが対象。高額医療費を支出した場合などの還付申告も受け付けている。

 帯広税務署では例年、特別コーナーを開設。今年も2階に申告書作成用のパソコン24台や職員ら15人などを配備し対応に当たる。

 初日は雪の影響で午前9時の開設時点の来署者は30人ほどと例年より少なめ。今回から庁舎横の駐車場85台分が使用可能となり、午前は満車になることがほとんどなかった。帯広市の女性(54)は「昨年まで自営業をしていた。申告で不明点があり来た。意外と混雑しておらずスムーズに相談できた」と笑顔だった。

 所得税などの申告期間は3月16日まで。帯広税務署では昨年の期間中、1日平均で740人、計1万4785人が来署した。今後の混雑混和に向け、今年はスマートフォンでの申告を推進しようと、専用説明コーナーを設けた。

 西本貴行税務広報広聴官は「3月に入ると個人事業者の消費税の申告(3月31日まで)も増える。余裕を持って相談、提出を」と話していた。(佐藤いづみ)

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